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まず初めにやったことは環境整備。

スピカのCTOの原動力

CTO

Sasaki

社員インタビュー 05​
Sasaki

「個人が主役となった世界を実現する」をコンセプトに、日本最大の​ネイル情報サービス「ネイルブック」を提供している株式会社スピカ。

CTOを務める佐々木。スピカでのこれまでを振り返り、開発業務やエンジニアチーム、今後の展望についてCTOの視点から話してもらいました。

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ー 早速、自己紹介からお願いします。

名古屋のIT系専門学校を卒業して、Web系の開発にずっと関わってきました。スピカは6年目で、2022年2月からCTOになりました。

ー スピカでの6年は、どのようなことを担当されてきたのでしょう?

ネイルブックの開発です。細かい部分はその時にいるエンジニアのリソースに合わせてさまざまです。

元々はiOSエンジニアとして入社しましたが、入社当初はインフラ周りの整備やフロント全般を担当していました。

今は、Webのフロントエンドとバックエンド、あとはネイルサロン向けの管理画面の開発が主な業務。プラスで企画もやっています。

ー 「企画」というのは具体的にはどのようなことをしているんですか?

ユーザー向けとネイルサロン向けの画面がありますが、サロン向けの管理画面の機能追加などです。

例えば、顧客カルテの項目追加などを企画、実装しています。

フロント・バックエンド・管理画面開発・企画と幅広く担当

佐々木 良介(ささき・りょうすけ)

IT系専門学校を卒業後、Web系システム開発に約6年携わった後、2016年1月に株式会社スピカへ入社。

2022年2月にCTOに就任。

ー CTOになってから業務内容は大きく変わりましたか?

2つあります。1つは、組織づくりや採用周りに関わるようになったこと。もう1つは、経営に対して技術的な切り口から意見を伝えることです。代表も元エンジニアなので、経営者の技術に対する理解はある方だと思います。変に全てにROIを求められないのは、エンジニアの頃から働きやすいですね。

ー ちなみに、どういうきっかけで入社したんですか?

前職ではビジネスチャットのサービスを開発していました。会社の方針転換でサービスを終了することになり、それがきっかけで転職しました。

入社理由は、正直サービスへのこだわりが強くあったわけではなく、「スピカならPythonを使える」という部分です。

ー 佐々木さんは、スピカの中だと入社は何番目になるんですか?

今残っている人の中では5番目くらいだと思います。スタートアップですが、長く働く人も多いですね。

入社当時に比べ、機能の追加速度は上がっている

ー 約6年、スピカのプロダクトに携わってきた中で感じる面白さや変化はありますか?

開発面でいうと、ネイルブックのサービスは11年ほど続いていますが、コードのメンテナンスはちゃんと出来ていると感じます。自分が入社した当時と比べて、機能を追加する速度はむしろ上がっていますね。

人数は少ないですが、その割にスピードは速いのではないかと。

ー 企画してから実装されるまでの速度がということですか?

はい。簡単な機能であれば、企画したその日にリリースします。

開発の手が回らなくて機能を追加できないということは起こっていないと思います。

ー 人が少ないのに速度が速いということは、つまりシステムが整っているということでしょうか?

そうですね。環境やリソースの整備をしっかり行えていることが大きいと思います。よく耳にする「山のようにやりたいことはあるのに、エンジニアが足りなくて消化できない」ということはないですね。

ただ今後、PdMが増えていくに従い企画量も増えるので、さらにエンジニアが必要です。

ー 環境の整備というのは具体的にどういうことですか?

分かりやすいところで言うと、言語やライブラリは常に最新です。歴史の長いサービスだと、新規タスクに忙殺され古いものを使い続けるしかないことも多いですが、弊社では最新バージョンが出たらすぐにバージョンアップをしています。

 

例えば、フロントエンドだと、最初はjQueryを使ってたのですが、それをちゃんとReactに置き換え、TypeScriptで書き直していて。

そういった部分の整備は自分の働きやすさのためにも入社2年ほどで順次整えました。

ー 整備は誰主導で行っているんですか?

基本的には自分が主導して行っています。代表がエンジニアなので、こういったところの重要性を理解していることも大きいように感じます。

ー 体制や環境が整うようになったのは具体的にいつ頃ですか?

自分が入社してから徐々にその辺りに手を入れ始め、入社2〜3年後にはひと通り最新バージョンにバージョンアップできていた記憶があります。2018〜2019年あたりですかね。

「いいものを作りたい」というこだわりを持っている

ー 開発チームは現在何名体制ですか?

今は5名です。

ー どういったスタイルで開発しているんですか?

スタイルは特になく……。人が少ない割に幅広く提供しているので、領域を分けて担当しているのが現状です。アプリのエンジニアとインフラのエンジニア、内部の管理画面向けのエンジニアがいて、残りは全部自分が担当しています。

 

今は正直、ひとりいなくなるとかなりピンチな状況なので、人を増やしてリスクヘッジをしたいです。あとは、PdM系の職種の採用も力を入れているので、ビジネス側の人材が増えたら開発がやることもさらに増えてくるはず。そこにも対応していきたいと考えています。

ー 開発チームとして意識していることはありますか?

明確にチームとしての意識づけはしていませんが、みんなやはり「いいものを作りたい」というこだわりを持っていると思います。

ー チーム内で普段のコミュニケーションはどのように取っているのでしょう?

週4出社がベースになっているので、出社してコミュニケーションを取っています。

どんな役割を担っているか

ー 長く在籍しているエンジニアでもありCTOという役職も持っている佐々木さん。

会社で、チーム内でどのような役割を求められていると感じていますか?

CTOになったばかりなので、今のところ強く求められているものは特にないのですが、採用面や意思決定におけるエンジニア視点でのアドバイスは自分の役割だと思っています。

 

チーム内では、企画が上がってきた時に「今のサービスに上手く実装できるのか」という見極めや影響範囲の大きさの見積もり、パフォーマンスが問題ないかなどの判断や実際の実装が自分に求められていることだと感じます。

ー これまでの中で印象的だったエピソードはありますか?

カスタマーサポートのシステムを全部内製化しました。企画提案からしたので、それは会社に良い影響を与えられたのではないかと思います。

 

元々使っていたものだと無駄なやり取りが多くなってしまうので、それなら内製化して効率を上げた方が良いのではないかと。プロトタイプをCSチームに見せて開発を進め、最終的に今では全て内製のサポートシステムを使うようになりました。それが現在のCS業務の中心になっているので、結構良い仕事が出来たのではないかと思っています。

ー 佐々木さんが仕事の中で一番ワクワクする瞬間ってどんな時ですか?

性格上あんまりワクワクしないのですが(笑)、使いたい技術がサービスに導入できそうな時はワクワクします。

ー 会社としてもさまざまなものを取り入れるのには否定的ではないと感じますか?

入れることで明らかに悪化するということがなければ問題ないですね。合理的な理由で導入するのであれば否定されることはありません。

 

自分は今Rust(ラスト)という言語がやりたいんですよね。組み込もうとしたことは何度かあったのですが、コストを考えると割に合わなくて一旦やめまして……。ですがそういうことは結構試しています。

ー どうしてRustを?

Rustはこれから絶対来ると思っていて。Pythonがやりたくてスピカに転職したのですが、Rustへの思いも同じような感じです。単純に好きとか書くのが楽しいとか、そういう理由で「ただそれがやりたいだけ」ですね。

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ー 最後に、今後の展望ややっていきたいことを教えてください。

しっかりとエンジニアを採用し、まずは開発チームを作り、チームが出来ている状態をしっかりと作っていきたいです。

ー チームが出来ているとは、どういう状態ですか?

議論を出来る状態だと自分は思っています。今も議論がないわけではないですが、意見を言い合い議論しながら良いものを作っていけたらうれしいです。

ー そういったチームを作るうえで、どのような方に入社してもらいたいと考えていますか?

エンジニアで言うと、作り方に結構こだわりがある人。自分で考え、どういう理由でこういうコードを書いたのかをちゃんと説明できる人。自分で考えてこだわって書ける方と一緒に働きたいです。

作り方にこだわりのあるエンジニアと働きたい

ー なるほど。ありがとうございました!

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